今回の記事は、下記の「ポイント」でお悩みの方向けになります。
- 超簡単に電子工作始めてみたい方
- 電子工作始めたいが作るものが決まらない方
皆さんも私と一緒に電子工作始めてみませんか?
電子工作をしてみたいけど、難しそうだからなかなか始められない読者様へ。なぜ、難しく感じるかというと電気は目に見えないからだと思います。では、目に見える形にすればいい =「測定器」の購入 となるわけですが、「測定器」って、玄人向けが多くて初心者が使いこなすのは大変です。
だったら、自分で使いやすい測定器を作れば良い!!というのが今回の趣旨です。
電子工作をしていく中で最初に知りたい情報は、電圧(V)と電流(I)です。この2つがわかればオームの法則を使って抵抗(R)を出したり、「V×I=W」から消費電力(W)を出せたりできます。
そこで今回は、「電圧電流計」を作っていきたいと思います。
- 必要物品一覧
- 加工と組み立て
- 使用方法
❶ 必要物品一覧
・必要部品
No | 部品名 | 型番(商品名) | 数 | 単価 | 購入場所 | 備考 |
1 | ※電流電圧計 | DE-2645-05RR | 1個 | 980 円 | 秋月電子 | 測定範囲 0~100V 0~999mA |
2 | ケース | タッパー | 1個 | 34円 | ダイソー | 3個100円 |
3 | 電源スイッチ | トグルスイッチ | 1個 | 80円 | 秋月電子 | |
4 | 電池 | 角形乾電池(006P) | 1個 | 50円 | ダイソー | |
5 | 電池スナップ | 角形乾電池(006P)用 | 1個 | 20円 | 秋月電子 | |
6 | テストピンジャック 赤,黒,青 |
MK-617 | 3個 | 25円 | 秋月電子 | 各色1個 |
7 | テストピンプラグ 赤,黒,青 |
MK-616 | 3個 | 20円 | 秋月電子 | 各色1個 |
8 | みの虫クリップ 赤,黒,青 |
CP-8810 | 3個 | 25円 | 秋月電子 | 各色1個 |
※電流電圧計について「DE-2645-02」にすれば測定範囲が(0~100V、0~9.99A)となる
また、アマゾンに更に低価格の電流電圧計があったので下にリンクを張っておきます。
・その他部品や消耗材
No | 部品名 | 備考 |
1 | 電線 赤,黒,青 | 各色5m 200~300円ぐらい |
2 | ハンダ | 300~500円ぐらい |
3 | 熱収縮チューブ | Φ3 1本(1m)30~40円ぐらい |
・工具
No | 部品名 | 備考 |
1 | カッター | ケース(タッパー)の加工 & 配線の被覆剥きに使用 |
2 | ハンドドリル & ドリル | 3個100円 |
3 | 半田コテ & コテ置き | |
4 | ニッパー | |
5 | ラジオペンチ |
➋ 加工と組み立て
・ケース(タッパー)の加工
- 1.電流電圧計をはめこむ四角い穴(26mm×45mm)をカッターで切出す
- 2.電源スイッチの穴(Φ6mm)をあけ。
- 3.みの虫クリップのついた配線を付ける端子の穴(Φ6mm×3)をあけ。
タッパー自体は柔らかい樹脂製なので電動工具がなくても十分、加工できます。
(でもあった方が楽です。)
私は写真のようにマスキングテープとボールペンで下書きをしましたが、細いマジックでも大丈夫です。加工時は手をケガしないように気を付けましょう。
・電源部の配線製作
- 1.電流電圧計に付属している電源用の配線
- 2.電池スナップ
- 3.電源スイッチ
上記部品を下記写真のように配線します。
配線の長さはケースに各部品を納めながら調整します。
各部品の接続はハンダ付けで行います。
熱収縮チューブの入れ忘れにご注意しましょう。
ハンダ付けをするときに、ツールクリップがあると作業がやりやすくなります。なくても作業はできますが、購入することをお勧めします。
・測定端子部の配線製作
- 1.電流電圧計に付属している測定用の配線
- 2.テストピンジャック
配線の長さを調整した後にテストピンジャックをハンダ付けします。ちなみに下写真の金属部分を押しながら配線を引っ張るとコネクターを外すことができます。組み立てや熱収縮チューブの付け忘れ時に活用しましょう。
・測定用配線(プローブ)の製作
- 1.電線
- 2.テストピンプラグ
- 3.みの虫クリップ
お好みの長さに電線を切って両端にテストピンプラグとみの虫クリップをハンダ付けします。(圧着ペンチがあればカシメでOK)みの虫クリップの代わりに「ICクリップ」を使うのもありです。秋月電子で1個50円で販売しています。
・最後は組付け
今まで作ってきた部品をケースに組付けていけば完成です。電流電圧計の電源用コネクタ、測定用コネクタは付くところにしか付かないので間違えることは無いです。プラモデルよりも簡単です。
❸ 使用方法
せっかく作ってみたので家にある電池と適当な抵抗を使って試してみたいと思います。使用する電源は角形乾電池(9V)で各抵抗をつなげてその時回路内に流れる電流値を見ていきたいと思います。
電流(A) = 電圧(V) ÷ 抵抗(Ω)
・抵抗値220Ω
計算での電流値は
9÷220=0.040909(A)
≒41(mA)
・抵抗値330Ω
計算での電流値は
9÷330=0.027273(A)
≒27(mA)
・抵抗値1KΩ
計算での電流値は
9÷1000=0.009(A)
≒9(mA)
・抵抗値2KΩ
計算での電流値は
9÷2000=0.0045(A)
≒4.5(mA)
感想
大体計算と合っていますね!!
簡単な電子工作には耐えられると思います。
買った方が安い場合もあると思いますが、自作することで
愛着も出てくると思います。